5.婚活

婚活とは、「結婚活動」の略称です。結婚活動とは、就職をするために行なう就職活動と同様に、結婚をするために必要な活動のことをさしていて、一般的には略称の「婚活」が使われています。この「婚活」という言葉は新しい言葉で、2007年に造られました。社会学者山田昌弘氏が、雑誌「AERA」の2007年11月5日号で初めて使用した言葉で、後の2008年3月に山田氏とジャーナリストの白河桃子氏が共著をした「婚活時代」という本が大いに売れたことで、定着した言葉となりました。婚活はブームになったということも受けて、2008年度、2009年度と連続して日本流行語大賞にノミネートされ、その影響の大きさをうかがい知ることができます。
では婚活とは、具体的にどのような活動のことをさしているのかというと、そこには明確に定義があるわけではありません。現在では、結婚を目標に行なう行動のすべてが「婚活」と呼べるようになっています。ですから、自分で結婚を意識した行動をとれば、料理を作ることも、家事をすることも、婚活の一つになります。つまり、就職活動の場合で考えてみると、会社訪問や会社の説明会への参加、面接試験も就職活動ですが、それ以外にも面接対策や試験対策、OB訪問、自己分析などのすべての活動を、就職活動と呼びました。直接就職したい会社に関わらなくても、就職することを目的に行う活動のすべてが、就職活動といえるということです。婚活もこれと同様に考えられます。結婚をするために、料理教室へ通ってみるとかエステへ行ってみる、異性の知り合いが多い友達と連絡を取り合ってみる、結婚資金としての貯金をし始めるということのすべてが、婚活といえるのです。そのような婚活の中でも代表的で、多くの場合婚活という言葉とともにイメージされることが、結婚相談所への登録やお見合いパーティへの参加、婚活サイトの利用になります。

そもそもここ数年に「婚活」なるものがなぜそんなに注目を浴びるようになってきているかというと、現代の日本では晩婚化・未婚化が非常に進んでいる背景があるからです。2005年に行なわれた前回の国税調査によると、20代後半の方では、男性では約7割、女性では約6割の方が、結婚していないということがわかりました。この数字の中だけでは、結婚できないのか結婚しないのかはわかりませんが、重要なことは今後も晩婚化・未婚化はさらに進んでいく流れにあるということです。なぜこのような流れになってしまっているかというと、いくつかの要因が挙げられますが、大きく分ければ、女性の社会進出や結婚に対する価値観の変化、お見合いの激減などがあります。とはいっても、皆が皆、結婚をしたくないと思っているわけではありません。結婚したくないのではなく、「結婚したいけれどできない」という方が増えてきているのです。単純に考えれば、結婚したいという人がたくさんいるのだから、自然と結婚はできるようになると思われます。しかし、お見合い結婚よりも恋愛結婚が当然と思われるようになった現代では、結婚相手に求める基準が高くなってきているために、結婚したいけれどできないという人が増加してしまっているのです。そこで、以前のようにただ待っているだけでも結婚できるという現実はなくなり、代わりに結婚するために何らかのアクションを積極的に起さなければ、結婚できないという現実が生まれてきました。結婚相手に求める基準とは、人によって様々ですが、なぜ結婚相手に求める基準が高くなってきているかというと、恋愛結婚が主流となり、個人の選択が重要視されるようになった現代日本では、結婚する際には、その相手と結婚することで自分にメリットがあるかどうかを考えるという流れが非常に強くなってきているからです。恋愛結婚が普通になったといっても、以前のように、「愛さえあればお金なんていらない」ということは非現実的だということも常識になりました。経済的な負担の軽減や、家事をしなくても済むようになる等といった直接的なメリットはもちろん、相手が美人もしくは格好良く、連れて歩くことが自慢になるからというようなことであっても、何らかのメリットがないと結婚する意味を見いだせなくなってきているというわけです。こういった現代の流れを受けて、結婚するためには、「自分と結婚するとこんなメリットがある」ということをアピールしなければならない時代となったのです。そしてそれが自分磨きだったり、アピールする場である結婚相談所や婚活サイトへの登録だったりという、いわゆる「婚活」ということが必要になり、さらにそれが一般的になってきたのです。

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2018/10/18 更新